玉手箱


春やあけぼのにうかびいる
青いもりにすむとりのふく
草のふえについさそわれて


水にうまれたとひとのいう
空にこだまするうたにのり
踊りまわるなみゆらめきて


影にひそみたちみたはずの
海のさおとめのなみだする
遠いおもいではおいやりて


夢ははねのあるこらにやり
枝にもものみのみのるまで
野にあるぼたんながめいて


美しさけをにるこよいより
昔のむかしまでそぞろゆき
土にまみれればつきやほし


広きみちゆけばかぜのまま
花はさきちりてたびするに
遊べまなべとてつたえなむ


時によみがえれまだこぬへ
此によみがえれまだみぬに
渡れよいやさとこおらさと


舟をいだすとてきてみれば
鶴がたけかめとうめをまつ
是はおめでたやたまてばこ


© 2018 志津雅美 東京都杉並区荻窪
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