田端優子 彫刻展
風吹く谷で
2011.09. 次男画廊 / 国分寺

風吹く谷で

花の詩

緒









私がこの駅で乗り換えて美大に通ったのは、40年以上前のことです 入学して3ヶ月後に突然父を失い 夏には中途退学したんです その頃 私はすっかりスネちゃって グレちゃって Dylanの「Don't Think Twice, It's All Right」を口ずさんでいたんですよ あなたはソラチネアルバム7番を弾きながら バレリーナを夢見ていた頃ではないかしら? ずうーと夢見る憧れ少女であり続けていたんですよね でもさ! 今回 初めて見る「子」の形 「母と子」の形 「姉妹」の形 何があったのだろうと思ったりします あなたはきっと「お母さん」を作りたかったのでしょうね あるいは「おねえさん」? あるいは「慈悲」を感じてしまったからなのでしょうか あるいは「存在」の重さを作品が必要としたからなのでしょうか どちらでもいいけれど あなたの作品にはいつも造形性より精神性を感じてしまいます それがあなたの作品の素晴らしいところなのだと思うのです いつもそれを近くで感じていたいと思うのです でもさ! 今、あなたは「風吹く谷」にいるんですよね 風に吹かれて 鳥になって 遠くに飛んで行こうとしているんですよね だから 「またね!」ではなくて「さよなら!」って言っちゃったりして
10 years
2010.12. 花園画廊 / 新宿

To Be There

そよ

月の声

HOPE

Memory Box

時の魔法Ⅰ

時の魔法Ⅱ



有田さんが音楽している





大輪の菊の花を持って行こうと思っていたのに品切れでした まあ いいか すっかり変わってしまった地下で道に迷ってしまいました まあ いいか 気がつくと画廊のあるビルをずいぶん通り過ぎていました まあ いいか 10年間の思い出を締めくくったのは賑やかなレクイエムでした まあ いいさ!
やさしさのカタチ
2010.05. ギャラリーみその / 大泉学園

待ち人

求

potsun

風の声

その帰り ぽつんと ひとり バスを待っていて もう陽は落ちていて ちょっとさみしくなっちゃった 駅まで送りましょうかと声が聞こえた あなたのやさしさのせいだったのかな そのさみしさはあなたのだったのかな きっとそれは風の奏でるラプソディー
かすかな音
2009.12. 画廊岳 / 国立









発表会が近いのね 間にあうかしら そよと 聞こえる 野の花のエチュード
風の詩
2008.12. 花園画廊 / 新宿



木もれ日にたたずみ 目をとじそよ風を感じている かすかに風のうた声が聞こえる
MAY BE
2013.12. 画廊岳 / 国立










有田さんが音楽している

たぶん 明日は満月 そうでなくても 気にしない たぶん
写真・文 志津雅美